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2月10日(待ちに待った本物CATS!)

2月10日
生後8ヶ月21日

(今日の日記は劇団四季のCATS観劇についてです。うちでは娘が4ヶ月の頃からロンドン版CATSのDVDを毎日のように見せていて、かなりなフリークです。そんな都合上、CATSの詳細な演出についても書いていますので、まだCATSを観ていない方でこれから観ようと思っていらっしゃる方はこの日記を読むのをやめてください。)

今日も朝から少しバタバタ。
お昼くらいにCATSを観に出掛けるし、何と言っても昨日から実質的に3回食となってしまったので、お昼ご飯を作らなくちゃいけないことに気がつく。
とはいってもまだ完全に3回食としないで、夏海が一人で食べられるメニューだけにしてみた。
パンとサイコロに切ったかぼちゃ、卵の黄身、というメニュー。
何と今日も午前中に2時間強お昼寝して12時にご機嫌で起きてきた夏海。
しばらく遊んだあとに「お昼ご飯食べる?」と聞くと、ものすごく嬉しそうに「ぎゃ!!」と叫ぶ。
パンは食べるものの噛むのが面倒くさくなると口からぴゅっと出す。
予想していたけれど、かぼちゃは手でぐちゃぐちゃ楽しんで口に一度入れるとすぐにべーっと出し、後は手でテーブルに叩きつけて遊ぶ。
そして卵はぼろぼろしてうまくつかめない様だったので、私が少しずつ食べさせてあげた。
ひょいひょい食べるので、たまにかぼちゃを紛れ込ませるとすかさず感知して慌てて舌で外に押し出す。
それでもたまに何かに没頭していると気がつかずに食べていた。しめしめ。

夏海に「今日は本物CATSだよ。CATS観にいくんだよ」と何度も説明すると、とにかく何だかCATSらしいというのは分かったらしく、ワクワク顔で、「きゃ!!」「きゃ!」「っ!(小さく“つ”)」「きゃ、つ!」とおおはしゃぎである。
しかもよく寝ているのでただでさえご機嫌。
妹が現れた頃にはすっかり出来上がって、、、というような感じで3人で家を出る。
うちからCATSシアターまではタクシーで5分。
その間、夏海はノリノリで妹に「CATS観にいくんだよ。」といわれる度に満面の笑みで「きゃ!きゃ!(キャッツ、キャッツ)」と答えていた。
さらに我々がCATSに出てくる歌を歌うとワンツーワンツーと踊っていた。
CATSシアターに着くと建物の前に貼ってあったCATSのポスターをじっと眺めては喜んでいた。
さぁ、いよいよ本番!
CATSシアターはうわさに聞いたどおり、どの席からも舞台がものすごく近く感じて十分楽しめるつくり。
だって1階も多分10列くらいしかないんじゃないかな。
我々は2階の5列目だったが、それでもものすごく舞台が近くてよく見える。
事前に1階の「親子観劇室」なるものをチェックしに行っておいた。
劇団四季の劇場には大抵この親子観劇室というのがあって、小さい子供が泣いてしまったりおしゃべりを始めてしまった場合はこの部屋に移って観劇を楽しめる。
何となく追いやられるような雰囲気かと思いきや、この部屋でもものすごく見やすい。
劇団四季、さすがだと思った。

始まる前、夏海はきょろきょろ舞台を見回してワクワクのかお。
あたりが真っ暗になって、オープニングが始まった。
あまりに音が大きいので、またサルサの時のように泣いてしまうのではないかと私のほうは冷や冷や。
しかも私は夏海を抱っこしているので夏海の表情が見えない。いちいち妹に確認してもらう。
尋常ならない雰囲気にびっくりしているっぽかったが、目は釘付け、といった感じでなんとか大丈夫そうだった。
オープニングで猫の名前についての詩があるのだが、そのシーンで早くも猫たちが会場になだれ込んでくる。2階も全く例外ではなく我々の真横まで猫がやってきた。
またしても泣いちゃうんじゃないかと気が気ではない私。
妹によると夏海は眉間にしわを寄せて近くにやってきた猫を観察。「近くに来ないで欲しいな、、」みたいな顔ででも怖くて目が放せないという感じで凝視していたらしい。
オープニングから5、6曲は猫のキャラクターや曲運びなど、すべてロンドンバージョンと同じだった。
そのせいなのか、夏海はじっと大人と同じように座って舞台を凝視。
しばらくすると、夏海が結構好きな泥棒猫2人組みのナンバーとなった。
曲の始めから「あれ?曲が違う。。。」と思っていたら、夏海がなにやらぶつぶつ言っている。
さすがにそろそろ愚図ってきちゃったかなぁ、、、、と思って妹にチェックしてもらうと、愚図っている感じではないらしい。
眉間にしわを寄せて文句を言うようにぶーぶー言っているのだとか。
どうやらいつも見ているDVDと曲が違って気に入らなかったらしい。その曲の間だけ最初から最後までぶつぶつと文句を言っていた。
家でDVDを見ているときと同じく、グリザベラが登場するあたりから少しずつ退屈し始め、手が熱くなってきた。
親子観劇室に移ろうかとも思ったが一番端ではなかったので途中で退席するのも大変そうだ。
考えた末、おっぱいである。暗いし大丈夫だろうと思って。
大丈夫だったのだけど、グリザベラの割と静かなシーンで、あたりに響き渡る「ちゅぱちゅぱ」の音。
げげげげ!でももう仕方ない。
しばしおっぱいを飲んだらまた復活し、1幕の終わりを迎えた。
ほぼ1時間半の間大人と一緒に静かに観劇できてしまった。
夏海すごい!

幕間では妹と一緒にCATSグッズを購入。
そして1幕これだけ集中して観ていたから、2幕ではそろそろ疲れが出るだろうと思い、2幕は最初から親子観劇室に退散する。
親子観劇室に入ると1幕始まる前にチェックした時からそこにいた親子が一組だけいた。
「1歳くらいですよね?」と話しかけられたので、「8ヶ月なんです。」と答えると、「えぇ?1幕ずっと静かに観てたんですか?すごいですね!」と言われる。
向こうの赤ちゃんは1歳ちょっとらしいがもう寝ていた。
「うちは幸いなことに寝てくれたので良かったです。」と言っていた。なるほど、この親子は親が主役、子供は脇役なのだな?
うちは子供が主役、親がお供なので、寝てもらっちゃ意味ないっちゅうわけで。
親子観劇室はガラス張りになっていて音が外に漏れなくなっているだけで、ものすごくよく見えるし音も良く聞こえる。
声をあげちゃっても大丈夫な分、親の私がすごく気が楽だな、、、と思っていたら、どうやら夏海もすぐにそんな雰囲気を察したらしい。
先ほどまでの真面目顔からは打って変わってノリノリである。
2幕が始まる直前に何組もの親子が入ってきた。5つ席があったのはあっという間に埋まってしまった。もしかして入れなくてロビーにいる親子もいるのかもしれない。持って1幕なのはどうやらどこも一緒らしい。
2歳弱くらいの女の子が夏海のところに歩いてきて、「こんにちは」といった。
私が「こんにちは」と答えると、夏海に向かってもう一度「こんにちは。ねぇ、こんにちは、は?」と言う。
「あのね、まだ“こんにちは”は言えないかもしれないの。バイバイってやってあげてくれる?」というと、女の子が夏海にバイバイし、夏海もバイバイし返して事なき(?)を得た。

さて、2幕が始まった。
夏海は手をバタバタに振り回し、足もキック三昧。
そして感極まって「あ(濁点)――――!!」「っきゃ!!きゃ!」と大騒ぎである。
2幕はアスパラガス(通称ガス)のナンバーから始まった。
夏海は早くも「が!!(ガスのことだと思われる)が!」と叫びながら手を振り回している。
それなのに、ロンドンバージョンにはない船のシーンに入るとあっという間に退屈し、おっぱいモード。
おっぱいをあげると船のシーンと鉄道猫のシーン(これも元々そんなにすきじゃない)の間おっぱいのみながらちょっとうとうとして休憩し、夏海が好きなマジシャン猫のシーンで復活し、最後のグリザベラが天井に行くシーンまでまた観劇。
好きなシーンになると私のひざの上に置いたウェストポーチの上でぴょんぴょん飛び跳ねてきゃっきゃ騒いでいた。
たまに思い出したように私の顔を確認し、ちょっと嬉しそうに笑ってからまた前に視線を移す。
お口に指を入れたままじーーっと見入っている姿は家でDVDを見ているときとあまり変わらない感じだった。
ふと気がつくと、夏海以外は赤ちゃんは全員寝ていた。なるほど。やっぱり普通は親が主で子供は脇役らしい。。。
最後にデュータ(長老猫)が歌うシーンではデュータに向かって盛んに「ねー!」(首をかしげる)をやってみせていた。

終わって最後の挨拶が続いている頃、妹が親子観劇室に降りてきた。
妹を発見した夏海はものすごく嬉しそうに笑っていた。
「CATS観たねぇ。」と帰りに我々が話しかけると、そのたびに間髪いれず「きゃ!!(キャッツ!!)」と叫んで目を輝かせていた。
その後も私がCATSの色んな歌を歌っていると(私も殆どの歌を英語で覚えてしまった。思えばもう5、60回は観たもんなぁ。)、私の顔を見て悩殺笑顔で答え、すぐに首を前にしゃくってラッパーのようにノッている。
どうやら夏海は本物CATSもかなり気に入ったらしい。

ここで蛇足ながら親の方の感想。
やっぱりロンドンバージョンをあれだけ観込んでしまうとなかなか素直に感動できないものもある。
とにかく何が気になるって日本語である。
英語だと元々CATSは詩があってそこから曲を起こしているので、ものすごく韻を踏んで綺麗なのに加えて、一つのフレーズに沢山の単語が入っている。
それに引き換え日本語はDVDの和訳のように直訳的であまり韻も踏まないものだから大分寒い。
“Gelicle cats come out tonight, Gelicle cats come one come all, gelicle moon is shining bright”

“ジェリクルキャッツあつ~まる。ジェリクルキャッツぶとう~かい(舞踏会)。ジェリクルムーンかが~やく~”
こんな感じ。ありえねぇ、、、
いちいち“ぶっ!”と吹き出してしまった。
そして素直な感想としては、日本人って身体の凹凸がない。特に女の人のお尻がものすごく小さい。だから猫の衣装を着てしまうとぱっと見男か女か分からなくなってしまうのである。
ただ、ダンサーの踊りの技術は四季の方が数段上だった。
皆ものすごく踊りがうまい。
本物のステージで見ると改めてこのCATSという演目は踊りっぱなしである。しかも全員。
妹がかかっている針の名医が四季のダンサーたちもよく診ているそうだが、この“CATS”のナンバーが始まると皆からだぼろぼろなんだとか。それもうなずける。
最近演出家としての頭角を現してきた妹の評だと、演出が今一だったらしい。
あれだけ踊れるダンサーが集まっているのに、どの演目もバックダンサーの踊りが印象に残らないと言っていた。
確かにメインのキャラは覚えているけどバックダンサーのことは全く印象にない。
ロンドンバージョンを観ていてもあまり遜色ないなぁ、と思ったのはガンビーキャット(おばさん猫って訳になってた。。。)とマジシャン猫くらいかなぁ。。。
あと私はグリザベラも結構好きだった。
5月にもまた来る(今度は1階3列目!頻繁な猫の到来に夏海はどんな反応だろうか?)ので、その時は違うキャストだといいなぁ。

さて、家に帰ってきた。
夏海は今日も午後のお昼寝をしていない。でも寝る様子なく元気いっぱい遊んでいる。
のでさっさと離乳食の用意をして食べさせてあげた。
食べる食べる。今日も夜は大人茶碗に一杯くらいのおかゆをぺろりと平らげ、枝豆ポタージュも結構食べる。
どうやら夜に沢山食べるらしい。
その後もものすごくご機嫌である。
基本的に私は要らない、という感じで自分であちこち動き回りぶつぶつつぶやきながら立ったり座ったりして遊んでいる。

今日の朝、お父さんの部屋まで私と一緒にお父さんを起こしに行った。
お父さんにお父さんのベッドに入れてもらって、「みて。ここにぶんちゃんがいるんだよ」と教えてもらい、ベッドの奥にぶんたろうが寝ていたのを発見した時の「きょえ!!」というような驚きの声はものすごく面白かった。
その時に禁断の(?)お父さんの部屋でしばし遊んで嬉しかったらしい。
今日はその後も何度かお父さんの部屋にこっそり一人で入って棚の上やベッドをチェックして楽しんでいた。

全く寝る気配なく、19時を回っても元気一杯で遊んでいる。
CATSが楽しかったのでアドレナリンがおさまらないのだろうか。。。
眠くなっていたのを待っていたのではいつになるか分からなかったので、こちらから「おっぱい?おっぱい?」と何度も聞くが無視して遊んでいるので電気を消してしまい抱っこするとおとなしくおっぱいを飲んで寝てしまった。
そのまま私も一緒に寝てしまった。
今日は休前日なので久しぶりに妹がレッスンするクラブに繰り出してサルサを踊ろうと思っていた。
そのために旦那にも21時過ぎくらいに帰ってきてもらえるように頼んでいた。
旦那が帰る頃には用意してスタンバっておくはずだったのに、旦那に起こされた。
ということでそんな遅くから出てももう着く頃にはクラブが終わっているかもしれず、敢え無く断念した。
やっぱり一日にイベント2つは無理である。
代わりにといってはなんだが、旦那の提案で歩いて2分のラーメン屋さんに晩御飯を食べに行った。夏海を置いて!これ初めて。
たった3、40分のことだったけれど、ドキドキだった。
でも私にはそれもとてもいい気分転換になった。

そうそう、最近夏海の中ではやっている「ば!!」の正体が分かった。
旦那が教えてくれた。
私がいつも何かに隠れて「いないいない~~、、、、、ば!!」とやる時の「ば!」らしい。
どおりで気合の入った「ば!」だと思った。



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